林業を通じ、持続可能な社会の実現をめざします。

私たちは岩手で林業を営む企業として、地域の森を育て守ることで、持続可能な地球環境の維持と林業の発展に貢献します。
また、林業を通じて、林業従事者や地域のみなさまが心身ともに健康で、安心・安全に暮らせるよう支援していきます。

ローカルSDGs達成に向けた4つの取り組み

持続可能な森林経営

森林資源は有限ですが、森を作り育てるという考えは、林業界ではまだまだ希薄です。
弊社では100%再造林を達成し、300ヘクタールを超える社有林を、森林経営計画に基づき計画的に植林・間伐しています。
自社で植林した木を伐採して資材に加工し、加工できない低木や伐採後の残材は、加工場で製紙原料や木質燃料に生まれ変わります。さらに、自社工場の使用電力は、木質燃料を納入したバイオマス発電所から購入しており、100%再生エネルギーで稼働しています。

限りある森林資源を有効的に活用するとともに、山に木を植え続けることにより、山の環境を維持・保全し、自然災害の発生防止と、脱炭素にも貢献しています。

次世代型の林業機械の導入やドローンを活用した林分計測の実施。他Google、LINEの活用で情報の集約化に繋げ、スマート化する技術革新の基盤を作成しています。

林業を取り巻く業界の課題解決

林業界および、取り巻く産業において、多くの課題が残っています。弊社ではそれらの課題を解決し、業界全体の持続的な発展をめざします。

①次世代スマート林業

日本に数台しかない次世代林業機械をヨーロッパから積極的に導入し、足場の悪い山の中でも伐採から運搬までを自動化して、安全の確保と生産性の向上に貢献しています。

また、ドローンを活用して森林を計測し、安全で効率的な植林・伐採を行っています。

②山林維持管理のフォロー&ケア

山林の維持管理には手間やコストがかかるため、山林所有者のみなさまの大きな負担となっています。
弊社では提案型の営業を行うことで、伐採から再造林までのフォローやケアを丁寧に実施しています。

③手軽に施工できる木造大空間パネル工法 
ブーメランフレーム

地方の中小施工業者では十分なリソースが確保できないため、大きな建造物の建設が困難でした。
弊社で自社開発した木造の大空間パネル工法「ブーメランフレーム」では、地域の木材を利用して、少人数でもコストを抑えて簡単に大空間の建物を建設することができます。
ブーメランフレームによって、地方の中小施工業者や林業者の事業の拡大を応援します。

人を育てる、地域とつながる

①次世代の林業技術者のために

若い従業員がワークライフバランスや個々人のキャリア形成を考えながらいきいきと活躍できる環境を整えることで、林業界の働き方改革を進めています。
そのために、「緑の雇用」事業を活用したフォレストワーカー制度や新しい林業を学べる各種研修を準備するとともに、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理者)を目的とした「イクボス宣言」を実施しています。

また、子どもたちにも林業の楽しさややりがいを知ってもらおうと、職業体験を実施しています。地元の中高生や、小学生に向けた体験会を2020年から開始し、のべ500名以上が参加しました。
さらに、林業全体を盛り上げていくため、自社の取り組みを共有するための研修を行っています。

②地域のために

岩手の山をともに育む地域のみなさまや子どもたちの集いの場として、自社開発のブーメランフレームで作った「鳥コ kid’s station」を運営しています。本社のある鳥越地区の子どもたちがスクールバスを待つ間の休憩所になるとともに、地域の特産を使ったおむすび屋やワークショップを開催しています。
過疎化が進む鳥越地区に、この小さな灯火を灯すことで、ともに岩手の山を元気にしていきます。